住宅を建てる際に、希望通りの家を建てる場合は注文住宅として依頼することになりますが、いざ家が完成した時に施工ミスがあった場合はどうしたらいいのでしょうか?施工ミスの対処について考えてみましょう。
注文住宅の施工ミスはなぜ起こる?
住宅には、同様の規格で複数建てられた建売住宅と、建主様の希望に合わせて仕様を決定する注文住宅があります。建売住宅の場合、同様の建物をいくつも建てるので施工ミスはめったに起こらないのですが、注文住宅の場合は施工ミスが起こりやすいといわれています。
なぜ注文住宅は施工ミスが起こりやすいかといえば、まずその仕様が独特であるという点が理由となります。例えば、選んだ水道栓のタイプが、1カ所だけ他と異なるように指定されたとしても、そのことを忘れて工事を進めてしまうかもしれません。また、型番でパーツを指定した時に、似たような型番のパーツと取り違えることもあるでしょう。
注文住宅においては、施工ミスというのはよくあることなのです。しかし、だからといって施工ミスがあっても我慢しなければいけないというわけではありません。施工ミスがあった場合には、しかるべき対処をしてもらいましょう。
施工ミスがあった時の対処は?
それでは、施工ミスがあった場合はどのような対処がされるのでしょうか?住宅を注文する際に打ち合わせを行うのは住宅会社ですが、その施行を行うのは工事会社であり、施工ミスに対処するのもその工事会社です。そのため、住宅会社の管轄となる住宅代金の値引きなどには応じることができません。
注文住宅の施工ミスに対する対処としては、追加で工事を行って注文通りの形にするか、もしくはその分の工事費を変換して、多少のお詫びを上乗せするかのどちらかが基本的な対処となります。もちろん、追加で工事する場合の工事費については請求されません。
しかし、施工ミスの多くはチェックすればすぐにわかるような点です。そのため、完成前に一度内覧をする機会があれば、その時点で細かくチェックしておかしなところがないかの確認をしておきましょう。そうすれば、完成後に余計な手間がかかることもなくなります。
住宅というのは一生に関わる買い物です。特に注文住宅には、それぞれのこだわりがあるため、些細なミスも気になるものです。ずっとそのことを気にしながら住み続けることがないように、完成前にきちんとチェックしてミスがあった場合にはしっかりと対処してもらいましょう。