不動産投資で中古のアパートやマンションを買うこともありますが、その場合に気になるのは築年数です。築年数によっては建て替えも考えなくてはいけませんが、建て替えの目安となる築年数はどのくらいでしょうか?
建て替えが必要となる理由は?
マンションやアパートは、老朽化した際に建て替えを考える必要があります。ただし、建て替えの理由は何も老朽化だけとは限りません。例えば建物自体はまだまだ大丈夫に見えても、その内部にある配管が老朽化している場合、もしくは地震などの被害で壁の内側にひびが入っている場合なども考えられます。また、単に空き室が増えてきた場合や、部屋の間取りを変更したい場合にも建て替えをすることがあるでしょう。
しかし、具体的に建て替えをする築年数は何年くらいでしょうか?実のところ、建て替えをする築年数は建物によって異なるのですが、建築方法や素材によって建て替えるべき築年数が決まってきます
建て替えの目安となる築年数は?
日本の住宅などは、だいたい20年を目安に建て替えるべき、といわれています。しかし木造のアパートでも老朽化はしているものの築30年を超えているものも多く、マンションなども鉄筋コンクリートであれば築30年以上でも問題ないものも多く、おおよそ50年は大丈夫といわれています。
ただし、最近は耐震設計が必要とされている場合もあり、耐震基準に満たないマンションについては建て替えを築年数に関わらず考えられる場合もあります。そのため、建て替えは築年数にこだわらずに、必要に応じて考えたほうがいいかもしれません。
こうした理由から、建て替えを考えるときに築年数だけを基準とするのが難しいといえます。建て替えを築年数だけで考えるにしても、同じ鉄筋コンクリートのマンションであっても鉄骨の太さやコンクリートの厚さなどで異なってくるでしょう。そのため、建て替えは築年数にこだわらず、何らかの支障が生じた際に行うべきだと思います。
支障となるのは、例えば配管部分の老朽化などが考えられます。また、老朽化はしていなくても外観が古く、空き室が増えてきた場合なども建て替えを築年数に関わらず考えるべきタイミングでしょう。
建て替えには費用も掛かるので、築年数にまだ余裕がある場合はなるべく行いたくない、と思うかも知れません。しかし、その投資以上の利益があると判断した場合には積極的に行うべきでしょう。