注文住宅では、ニッチという壁面のくぼみをつけている家が良くみられます。ニッチはおしゃれに見えますが、メリットばかりではなくデメリットも存在しています。どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
注文住宅でニッチを造るメリット
通常、棚などは部屋の間取りに合わせて配置場所を考えます。しかし注文住宅の場合は、最初から家具を置く場所などを考えて設計することができます。そのため、ちょっとした棚を置きたいと考えている場所に、最初からニッチを造ることができます。
ニッチは壁面をくぼませて作るので、棚を置く場合と比較すれば部屋を広く見せることができます。また、通路に棚などがあるとぶつかる、という人も、ニッチならその心配がありません。
ニッチは、平面な壁を立体的に演出してくれるので、中に何も置かれていなくてもおしゃれな空間にみえます。壁のスイッチ類が気になる人も、ニッチの中に収納してしまう事で横からは見えなくなり、すっきりとした印象を与えることができるでしょう。
また、最近ではニッチの中にコンセントを設置して、スマートフォンなどの充電をする場所としていることも多いようです。床にケーブルがあると見苦しい、足が引っかかるという人は、ニッチを活用するとスッキリするでしょう。
注文住宅でニッチを造るデメリット
注文住宅ではニッチを造ることができますが、デメリットもあります。その最たる例としては、後から配置場所を変更できないことでしょう。部屋の模様替えなどでは、工夫が必要となり、移動場所が制限されてしまいます。
また、壁ならどこでも設置できるという訳ではありません。壁には必要な厚さがあるので、壁が薄いとニッチは造れず、そのために壁を厚くするとその分部屋が狭くなってしまいます。
また、ニッチの中にスイッチ類をまとめすぎると、スイッチが押しにくいという欠点もあります。ニッチが設置できる場所は制限されているので、その場所にスイッチをすべてつけてしまうとわざわざ押しに行くのが手間ということもあります。
壁にへこみを造るため、ほこりが気になるという人もいます。掃除する場所が増えてしまうので、手間に感じるかもしれません。
最後に、ニッチを造ると追加料金がかかります。あまり何カ所も設置してしまうと、それだけ費用も高くなるため、ニッチを造るとしても必要な場所を限定したほうがいいでしょう。
ニッチはおしゃれで便利なものですが、デメリットがあることも踏まえた上で造りましょう。