家を購入するとき、皆さんは新築を購入しますか?
現在は家の購入と言うと、新築の他にマンションや中古住宅など、選択肢が広がっています。
近年、注文住宅を含む新築住宅の購入が減少してきています。
本記事では、注文住宅の購入が減少している理由に迫りたいと思います。

注文住宅の購入が減少する理由は何がある?

注文住宅の購入が減少している理由には、人口減少問題が関わっています。
家の購入を考える若年層の人数が、昔と比べると少ないことが挙げられます。
一方で、お年寄りや独り暮らしの単身世帯は増加していますが、単身世帯では住宅を購入することは少ないため、注文住宅の購入に繋がりません。

また、経済的な要因もあります。
リーマンショックなどの不景気から、劇的な景気回復が見られないことも理由の1つです。
給料が上がるなど生活の面で豊かになる感覚が少ないと、住宅のような大きな買い物をすることは難しいかもしれません。

さらに、若年層の住宅に対するニーズが多様化したこともあります。
「家を持つなら新築、マイホームのために頑張る!」
昔であればこのような考え方が一般的でしたが、現在は異なります。

注文住宅で新築を建てる他に、中古住宅を購入する、賃貸で生活をしていくといった価値観が見られるようになりました。
金銭面や生活スタイルに合わせて、家を選ぶことが浸透してきています。

不動産業界の変化と注文住宅の減少

注文住宅の購入が減少している理由は、販売する側にもあります。

近年、人口減少に伴い、空き家問題が生じました。
空き家の増加を防ぐため、中古住宅や物件の売買が積極的に行われるようになります。
そうなると、新築の情報より、中古物件の情報が自然に多く入ってきますよね。

販売側も消費者のニーズの変化を捉え、リフォームやリノベーションが可能な住宅や、工事済みの住宅を紹介することが多くなりました。
さらに、新築に特化していた不動産会社も、中古住宅の売買やリフォーム工事のサービスを受け付けるようになります。
この流れから不動産業界が、中古住宅の売買へ方向転換したことが分かるでしょう。

もちろん、新築住宅はローン返済が終わると将来の資産に繋がるメリットもあります。
せっかく購入するのであれば新築が良いという人もいるので、一概に中古住宅が良いとは言い切れません。

まとめ

注文住宅の購入が減少している理由について、社会的な背景や住宅に求めるニーズ、不動産業界の変化の点からみてきました。
現在は、新築より中古住宅の売買が積極的に行われています。
将来の資産形成を考えるのであれば新築もおすすめできますが、ライフスタイルを重視するならば中古住宅を探すのが良いかもしれません。
中古住宅の売買をお考えの方は、今が売買のチャンスかもしれませんよ。