今注目されている、正味ゼロエネルギーハウスといわれるZEHを建てるためには様々な基準を満たしていなければいけません。ZEHの基準にはどういったものがあるのでしょうか?

ZEHとは?

ZEHは、生活に必要な電力などのエネルギーを減らし、消費分以上に創り出すことで実質的に消費エネルギーをゼロ以下にすることができる住宅の事をいいます。エネルギーを創り出すには太陽光発電などを使いますが、消費エネルギーを減らすためには高断熱高気密の家にしなければいけません。
高断熱高気密の家はあまり外気に影響を受けないため、暖房や冷房を付けた時に温度の変化を緩やかにしてくれます。暖房で生じた熱は室内に留まり続け、冷房で冷えた空気をそのまま保ってくれます。
高断熱高気密の家を建てることができる建設会社は多いのですが、その中でZEH対応の家を建てることができる建設会社は一部だけです。ZEHを建てると補助金が支給されるので、その基準は厳密に定められています。ZEH対応の家を建てたい場合は、建築会社をきちんと選びましょう。

ZEHの基準とは?

それでは、ZEHの基準を満たすには高断熱高気密の家である以外に、どのような基準を満たす必要があるのでしょうか?まず、断熱性能についても強化外皮基準というものが定められているため、地域によって定められた断熱性能がなければいけません。この断熱性能は、省エネ基準よりも厳しい数値が定められています。
住宅で消費されるエネルギーについても、省エネ基準として定められている消費量よりもさらに20%以上削減できなければいけません。さらにそのエネルギー消費量以上の発電予定量が見込める発電設備を設置することで、初めてZEH基準を満たしたといえるのです。
ただし、一部地域においては日照時間の関係などで、太陽光発電では十分な発電量が見込めない場合があります。そういった場合も、75%以上の発電量があればnearly ZEHとして、ZEHと同額の補助金を受け取ることができます。
ZEHでは、蓄電池の設置などにも補助金が支給されます。さらに、平成30年2月にはZEH以上の基準をクリアした「ZEH+」も始まり、基準を満たした場合はZEHよりも補助金を多く受け取ることができます。
ZEHの基準は厳しいですが、基準を満たすと補助金がもらえ、さらに今後の電気代なども削減されます。今から家を建てる場合は、ぜひZEHに対応した高断熱高気密の家を建てることを検討してみましょう。